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超言理論

特に益もない日記である

努力と自由

けいおん!的努力

京都は割と深夜アニメも多い地方らしく、暇になったら深夜アニメ見てます。
それで、けいおん!(今は二期だから正確には"けいおん!!"なんでしょうが)を見ていて思ったのです。

ある友人は「けいおん!には努力がない。 部活でダラダラしてるだけなのにライブは成功する。」といいました。そうです、あのアニメの主たるところ、彼女たちに努力の描写はありません。
しかし、もう少し。 たとえば、紬がみんなのためにお茶やお菓子を用意するシーン、描かれたことがあるでしょうか。
意気揚々と、そして楽しげに彼女が茶葉を選定するところ、みんなのために美味しいお茶を出そうと努力するシーンなんてかかれたことはありません。
そして、何より琴吹紬という人間は平沢唯のような天才肌で練習無しにバンバン曲を弾いたり書いたりできる人間でもありません。
しかし、学際前にはきちんと新曲を準備して、お茶も入れて、部室の隅でみんなを吃驚させようとずっとじっと待ち構え、陽光に当てられてぐっすりと眠ってしまうような、そんな人間です。
努力してないのでしょうか?

平沢唯もそうでしょう、そして同時に彼女は最も努力という言葉から遠い代名詞でもある。
ギターの上達、気分や事がのれば歌詞がかけた、歌も歌えた、練習とは程遠く、しかし最も成長しているけいおん!の登場人物の一人です。
しかし、本当に彼女は努力してないのでしょうか?

あるとき、
あずにゃんは、難しいこと考えるんだね。」
そう言葉を発した場面がありました。
彼女にとって、時に中野梓の「音楽に対する心構え」や「部として活動していく誠実さ」や「努力に対する思い」は「難しい」と捉えられるのです。
しかし、彼女たちの根本は同じところにある。 演奏を聴いて感動した、だからやりたい。
そして、音楽を楽しむこと、ギターが好き、何より、みんなとやると楽しい。
そんな位置づけ、たのしい、なんです。

特に唯は"たのしい"に対する思いが強い。
楽しいから、ギターを弾く。 ギターを弾くために努力しているわけじゃないんです。 ギターを弾こうとすることが、楽しい。
彼女の努力は、ある意味ゲームをしている男の子に通じる部分があるのかもしれません。 下手でも、やることが楽しい、だって娯楽なんだもの。
そう、唯にとって音楽はとても大事で楽しいものであり、カテゴリとしては娯楽なのです。
実際、彼女は勉強だってできます。 ただし、楽しいと思っているときや必要だと思っているときだけでしょうが。
楽しいからこそ、無自覚に努力ができる。 唯にとってギターとはそういうものなんじゃないでしょうか。

たのしい

全員をあげたわけではありませんが、彼女たちにとって、軽音楽部という存在や音楽というのは"たのしい"ものなんでしょう。
だから、がんばれる。 何より、「辛くても頑張れる」のではなく、「頑張るのが辛くない」のでしょう。
自分が上達するのが嬉しい、それでみんなが喜ぶのが嬉しい、みんなが上達するのが嬉しい、それを喜び合えるのが嬉しい。 何もかもが嬉しい。
そんな関係。

たのしくない

もし、彼女たちが軽音楽部をやっていなかったらどうだったでしょうか。
ゆるゆると、女子高生活を送るだけ。 楽しかったのでしょうか?
きっと楽しかったでしょう、それなりに。唯や律はそもそも楽しく生きていく才能を持っているような女の子ですし、紬は楽しむことなら誰にも負けない、楽しむ努力ができる子です。
しかし、澪や梓はどうでしょう。
軽音楽部に入れず、心を開けなかった澪。 すばらしい演奏に出会えなかった梓。
特に梓は、「楽しい音楽 を忘れた練習尽くめの日々」に沈み込むのでしょうか。
きっと、そんなのは楽しくない。 実際に、梓は外バンの演奏を聞いて、HTTのことを思い出して、泣いちゃう位ですから。

どっちつかず

そう、どっちつかずなんです。 格好よく言うなら「中道」みたいな。
彼女たちは努力もしています。 でも、努力しないこともある。
娯楽的な音楽と、本気でやる音楽
普段の生活には楽しければいいじゃない、という気持ちが多く出ていますが、
ライブやその周辺になれば頑張ろう、成功させよう、そんな気持ちが滲み出ます。

音楽活動に私情を、楽しさや面白さを求めないのもありかもしれません。
嫌にならないために、楽しさや面白さを求めるのもありかもしれません。
ただ、どちらにしても、過ぎた思いはどちらかに支障を与える気がします。

たのしい?

今、あなたは楽しいですか? あなたというのは私かもしれませんし、これを読んでる数奇な人のことかもしれません。

いろいろなところ、
真面目にやりすぎて息切れしていませんか?
楽しさばかりを求めて本質を見失っていたりしませんか?

もう一度、たのしいですか?


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