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超言理論

特に益もない日記である

若輩が後輩を育てるためにはどうすればよいか

*1

自分の研究室では、基本的にM1は春にミニプロジェクト(教授からテーマも手法もふってくる小さな研究プロジェクト)をやって、夏にインターンシップ(企業や研究所への一か月の職業体験)をやって、秋から自分の研究を進める。
学校のカリキュラムでは秋に修士課程の中間発表があるので、M1は入学してからここまでなかなか暇なく移り変わる内容をうまくこなさなければならない。これがなかなか難しいもので、いきなり自分の研究をやれと言われても何をやればいいのかわからず、かといって小さなものからステップアップすると「今までやってきたこと」に凝り固まった内容になることもある。
研究とは何か、研究とはどう進めるべきかを理解するのは、難しい。本を読んだりしてみるものの、なかなか分かったつもりで分かってないことも多々あるので、結局体験してみないとわからない。

社会科学系大学院生のための研究の進め方―修士・博士論文を書くまえに

社会科学系大学院生のための研究の進め方―修士・博士論文を書くまえに

というものの、一応私たちは去年同じことをやって、一応修士論文に取り組む立場まで来たので、何となく研究というものを理解し始めているのではないかとも思う。
今の目下の問題は、後輩である。私たち若輩がいかにして後輩を育てるべきかというのが難しい。*2
後輩の研究のテーマ決めや手法決め、中間発表の資料作り、発表練習などをいわゆる先輩として立ち会ったり手伝ったりするものの、議論はできても育成できているかといわれると何とも言えないところである。相手のやりたいことにすぐさま答えを与えていいのか、どのくらいの難易度のものを教えるべきなのか、どこまで(どのくらいの時間)一緒に作業するべきなのか…

一介の学生がこういうことを考えるのは無駄なのかもしれないけれど*3、それでも先輩が自分たちに教育をしてくれたように、私たちも後輩に教えてあげられることがあるのならば教えてあげたいし、手伝えることがあるのならば手伝ってあげたい。でも、どこまでが「後輩のためになる」で、どこまでが「後輩のためにならない」なのだろうか?
去年は、スライド作りに結構厳しい先輩がいて「文章が多い」とか「イメージが分かりにくい」とかいろいろと言われながらスライドを作った。けっこう反抗したり、いろいろあったけど、結果的に自分のスライドは初期から比べればだいぶ良くなったと思う(それでもまだ改善の余地はあるし、発表もまだうまくやる方法があると思うが)。去年の先輩はどちらかといえば「すぐさま答えを与えるタイプ」だったと思うけれど、その時はきちんと他の例も挙げて次に生かす方法を教えてくれた。
そんな先輩のようにうまくやれればいいのだけど、後輩に何かを教えるのはとても難しい。少し本も探してみたけど、なかなかぴんと来ない。(ここら辺は後輩は部下じゃない、とか、お金や社会性や責任という範疇から少し外れているというのもありそう。*4

「日本で最も人材を育成する会社」のテキスト (光文社新書)

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人材育成の教科書―自分で考え行動できる新入社員の育て方

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あと、私自身の話だけれど、後輩が失敗したときに「自分が教えたせいで失敗したのかも」と思うと、なかなか申し訳ないし、へこむ。こんな事じゃいけないと思うのだけど、なかなか割り切れないし、失敗しないように教えることも難しい。
ドクターにもし進学するのなら、もっと図太くならなければ精神が持たないんじゃないかとも思う。



###追記###

大半の悩みは「お前にそんな影響力などない。自意識過剰だ」と自分に言えば解決してしまったりする。

n_enot Textlog - 大半の悩みは「お前にそんな影響力などない。自意識過剰だ」と自分に言えば解決してしまったりする。


###追記2###
こんな本をお勧めしてもらったので、ここにも書いておく。
たまたま国会図書館にあったので、まずは借りてみるだけにするけれど、良い本なら買って来年の後輩に送ろう。

はじめての後輩指導―知っておきたい育て方30のルール

はじめての後輩指導―知っておきたい育て方30のルール

*1:だいたいこういうのはTipsじゃない、Introspectionだ。

*2:育てる、というのもおこがましい言い方かもしれないが

*3:前のエントリでもこんなことを言ったかもしれない

*4:学校は失敗が許されるべき場だと思うので、そういう意味では会社でいう責任とは少し違うあり方の責任を持たなければならない。


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